『ある教師の捨てられた日記 2』「子どもともっと接するべきだ」
事情を知らない保護者や、紙面だけを読んで判断するお偉いさんたちが、そんなことを言う。そんなこと、僕は百も承知だし、それは教師も願っていることだ。
でも、願ったって、かなわない。かなわない。決して、かなわない。
朝になって、学校に行くことが怖い。今日も僕は、蔑まれる。忙しさを理由にして信頼を築けなかった子どもと、理想を捨ててしまっている同僚と上司に。
睡眠時間を削ってでも、子どもとは信頼を築かなければ、教育は成り立たない。
感情を押し殺してでも、理想を忘れた馬鹿な同僚と上手く付き合っていかなければ、教育は成り立たない。
わかっている。わかっている。けど、僕は人間だ。そんなこと、できやしない。僕を蔑むヒトたちと同じく、人間なんだ。 (終)