『愚者』
愚者
 前の教育実習では、たくさんのものを子どもたちから貰っておきながら、僕は何もあげることができませんでした(お礼として、他の実習生と一緒に歌ったぐらいです)。だから、今度は形になるものをあげたいなぁと思い、タロットカードを作って、渡そうかなと思います。
 ……あれ、「反転位置」っておかしいですね。あとで「逆位置」に直します^^;
2008.08.20 Wed l イラスト l COM(0) TB(0) l top ▲
『ある教師の捨てられた日記 3』

 もう限界だ。
 子どもは僕の言うことをきかない。
 保護者は僕の言うことを聞こうともしない。
 同僚や上司は僕のほうを見ようともしない。
 こんなこと、僕は望んでいない。望むわけも無い。だけど、これは現実なんだ。
 夢だったらいいなと思った。何度もそう思った。
 どうして、こんな仕事に就いたのだろう? どうして、こんな辛い目にあわなければならないのだろう? 誰のせいでこうなったのだろう? 僕自身のせいだ―
 
 暗い病室でみた最後の夢は、いつもと同じ、辛い夢だった……。   (終)
2008.08.19 Tue l 短編小説 l COM(0) TB(0) l top ▲
『ある教師の捨てられた日記 2』

「子どもともっと接するべきだ」
 事情を知らない保護者や、紙面だけを読んで判断するお偉いさんたちが、そんなことを言う。そんなこと、僕は百も承知だし、それは教師も願っていることだ。
 でも、願ったって、かなわない。かなわない。決して、かなわない。
 朝になって、学校に行くことが怖い。今日も僕は、蔑まれる。忙しさを理由にして信頼を築けなかった子どもと、理想を捨ててしまっている同僚と上司に。
 睡眠時間を削ってでも、子どもとは信頼を築かなければ、教育は成り立たない。
 感情を押し殺してでも、理想を忘れた馬鹿な同僚と上手く付き合っていかなければ、教育は成り立たない。
 わかっている。わかっている。けど、僕は人間だ。そんなこと、できやしない。僕を蔑むヒトたちと同じく、人間なんだ。     (終)
2008.08.18 Mon l 短編小説 l COM(0) TB(0) l top ▲